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☆九州工業大と高田工業所、産学連携し研究−−寄付講座、来月スタート
 
[he-forum 3860] 毎日新聞福岡版04/24.
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『毎日新聞』福岡版  2002年4月24日付

九州工業大と高田工業所、産学連携し研究−−寄付講座、来月スタート


 ◇“問題解決型”のモデルに−−劣化防止型保全技術の教育推進

 九州工業大は5月、大学院生命体工学研究科(若松区)に産学共同研究の寄
付講座「プロアクティブメンテナンス(TAKADA)」を開設する。プラン
ト建設の高田工業所(八幡西区)から4000万円の寄付を受け、技術社員2
人を講座の客員教授、助教授として迎える。同大は「企業との“問題解決型”
大学院として今後のモデルとなる」と歓迎している。 【林田雅浩】

 寄付講座は同大5番目で、開設期間は2年間。生産設備や大型機械などの効
率化・長命化を図る劣化防止型保全技術(プロアクティブ・メンテナンス)の
教育、研究を進める。

 従来のオーバーホールや部品交換などの保全方法ではなく、生体機能の研究
成果を応用し、事前に故障の根本原因を監視、修正しながら延命化を図るシス
テムの開発を目指す。具体的には2年間でモーター、ポンプなど回転機械など
の劣化を監視、診断、修復する技術の実用化、微生物による金属腐食の監視技
術開発などに取り組む。

 22日、寄付目録を宮里達郎学長に贈った同社の高田寿一郎社長は「大型プ
ラント建設の受注が難しい現在、より安く早い保全技術を実現するには産学の
連携が必要。社が蓄積した知見、経験でも大学側と協力していきたい」と話し
た。

 一方、04年度から独立行政法人化を控える同大側は今月、大学間競争をに
らんで産学連携担当副学長職を設置したばかり。宮里学長は「産学連携は今後
の大学の柱の一つ。講座は、企業ごとの問題を共同で解決していくモデルケー
スとなる」と期待している。