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独行法反対首都圏ネットワーク

徳島大、法人化へ準備室設置 先端医療開発センターも
 
[he-forum 3858] 徳島新聞04/24.
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『徳島新聞』2002年4月24日付

徳島大、法人化へ準備室設置 先端医療開発センターも


 徳島大学は、二〇〇四年春にも予定されている国立大学の法人化に備える
「国立大学法人準備室」と、科学分野の研究体制の強化を目指す「先端医療開
発研究センター設立準備室」をそれぞれ設置した。二十三日あった評議会で決
めた。

 国立大学法人準備室は斎藤史郎学長を室長とし、副学長や学長補佐、事務局
長らで組織。文部科学省の調査検討委員会がまとめた▽法人格を与えて国から
独立させ、裁量を増やして競争力を高める▽教職員の身分を非公務員とする▽
学外の有識者を運営に参画させて民間の経営手法を導入する−との国立大独立
法人化に対応するため、組織業務や人事労務、財務会計の制度など検討する。

 また、法人化されれば会計システムが単式簿記から複式簿記に替わるなど、
事務の実務部門での対策も急がれるため、事務局の総務、経理、学部、施設の
各部に法人化対策室を設けた。

 一方、先端医療開発研究センター準備室は渋谷雅之副学長を室長とし、医・
歯・薬・工学部の教官十六人で構成。学内に蓄積されているバイオテクノロジー
(生物工学)やナノテクノロジー(分子、原子レベルで物質を扱う技術)、情
報科学などの分野の研究を医科学分野に融合させ、高度な医療技術の開発に取
り組む同センターの設置を目指す。

 〇三年度の設立を目標としており、今後は試行的に<1>加齢で生じる生体
防御機能の低下を防ぐ医薬品や食品の開発<2>ナノテクノロジーを活用した
医療技術の開発−などの研究に、学部の枠を超えて取り組む。