☆紋別の北大流氷研究施設、2004年度で撤退か
.[he-forum 3832] 北海道新聞04/19
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『北海道新聞』2002年4月19日付夕刊
紋別の北大流氷研究施設、2004年度で撤退か
【紋別】紋別市にある北大低温科学研究所の若土正暁所長は十九日までに、
流氷研究施設が二○○四年度で撤退する可能性が高くなったと、同市の赤井邦
男市長に伝えた。国立大学の独立行政法人化に伴い、同施設が従来の形で残る
ことが困難になったとされるが、研究拠点が失われことに地元は危機感を募ら
せている。
同施設は一九六六年に設立され、宗谷管内枝幸町、紋別市、網走市に設置し
た流氷レーダーなどで連続観測と研究を行っている。撤去方針とともに、老朽
化している観測レーダーの更新も検討され、データは札幌で管理されるという。
紋別市は「流氷研究国際都市」を掲げ、八六年から毎年、世界各国の研究者
を参加する「北方圏国際シンポジウム」を開催しており、市は「これまでの実
績もあり、市としては大切な施設なので、市民を挙げて存続を要請していきた
い」としている。