☆文科省の法人化案受け入れ 国大協、移行準備が本格化
. [he-forum 3829] 共同通信04/19
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共同通信ニュース 2002年4月19日付
文科省の法人化案受け入れ 国大協、移行準備が本格化
国立大学協会(会長・長尾真京大学長)は十九日、東京都内で総会を開き、
文部科学省の調査検討会議がまとめた国立大法人化の制度的な骨格に関する最
終報告を受け入れるとする会長談話を賛成多数で採択した。
談話は「この最終報告に沿って、法人化の準備に入る」としている。関連法
制の整備作業を進める文科省に対し、国大協側の要望を伝える特別委員会の設
置も決めた。
国大協が最終報告を受け入れたことで、二○○五年春に予定されている法人
化への移行準備は各大学で本格化する。
総会では「中期目標を文科相が認可することになっており、大学の自主、自
立が失われる」(田中弘允鹿児島大学長)、「効率化優先で基礎的な学問は守
れるのか。地方大は苦しい立場になる」(滝沢弘富山大学長)などと地方から
法人化への懸念が相次ぎ、討議不足を訴える声も出た。
しかし、執行部が「(法制化まで)時間がない」「文科省に(大学側の意向
を)伝え法制化に生かす」と説明し、押し切った。
総会後、記者会見した長尾会長は「国立大全体が法人化に向け決心したこと
は大きい。それぞれが自分の大学を光り輝くものにするよう頑張らなくてはな
らない。スタートポイントと認識している」と話した。