☆富山大構想は工学分野に新専攻 国立大再編統合
.[he-forum 3827] 北日本新聞04/19
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『北日本新聞』2002年4月19日付
富山大構想は工学分野に新専攻 国立大再編統合
富山大、富山医薬大、高岡短大の県内三国立大学は二十二日、「新大学構想
協議会」の初会合を高岡短大で開き、十五年度の再編統合に向け、本格的な協
議をスタートさせる。初会合では、それぞれが考える新大学構想案を示す。富
山大、高岡短大は十八日までにほぼまとめ、富山医薬大も詰めの作業を急いで
いる。生命科学分野の大学院独立研究科の新設で三大学の方針は定まっており、
富山大はさらに既存の理工学研究科にも新しい専攻を置くとしている。
富山大の構想は大学院について、医薬系と理工系を網羅し、生命科学分野の
研究に重点を置いた独立研究科を新設するとしている。現在ある理工学研究科
にも、新しいエネルギーや材料の開発に取り組む工学分野の専攻を置く。学部
編成は現在の学部をほぼ維持し、八学部体制としている。
高岡短大はこれまでに主張してきたのと同様、「準学士制度」を導入し、高
岡キャンパスに芸術系の一学部を置くなどとしている。富山医薬大は十九日に、
大学院の構想などに重点を置いて案を取りまとめる。
三大学はことし一月から大学幹部による懇談会を開催。先月二十六日に再編
統合を進める合意書に調印し、正式に協議する態勢が整った。新大学構想協議
会はこれからの協議の母体となり、各大学の学長、副学長、学部長らが参加す
る。
富山大教育学部の存続問題を含めた学部の再編や準学士制度の導入、教官の
任期制のあり方などをめぐり、大学間で意見が分かれることが予想される。三
大学は五月の連休明けまでに新大学の大まかな枠組みづくりを目指すとしてい
る。