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独行法反対首都圏ネットワーク

☆北海道の国立6単科大が連合へ 北大に対抗
 
.[he-forum 3792] asahi.com 04/14
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asahi.com  2002年4月14日付

北海道の国立6単科大が連合へ 北大に対抗


 北海道内の国立6単科大学が「北海道連合大学」(仮称)構想を検討してい
ることが13日わかった。12学部がそろう北海道大学などの総合大学に対抗
して、大学院を充実させ、未開拓分野の研究をすることが目的。構想に積極的
な3大学は夏までに基本合意を済ませる考えで、2年後には独立行政法人の総
合大学を目指している。

 検討しているのは、旭川医大と小樽商大、帯広畜大、北見工大、室蘭工大、
北海道教育大の副学長がつくる懇談会。

 短大から大学院修士までの教育機関と研究機関の約30キャンパスが、日本
よりも広い範囲に分散する米国・カリフォルニア大を念頭に置く。本部が予算
の割り振りを行い、各機関が連携して研究を進めている。

 6大学の試案では(1)中央組織をつくり、総長や評議会、事務局を置く
(2)各大学は学部に近い組織になり、「北見工業学部」や「小樽商科校」と
いった名称にしてキャンパスをいまの場所に残す(3)自主性を保つために、
それぞれが学長や教授会を設ける−−など。

 各大学が連携して新分野の研究を進めるほか、技術開発とビジネスプランを
組み合わせた起業化も可能になる。予算規模が大きくなるため、重複した研究
を整理し、新しい分野に集中することができるという。

 単位互換制を導入し、学生が進路変更をできるようにするが、キャンパス間
の移動は飛行機や長時間の鉄道になり、学生の負担が大きくなることが課題だ
という。

 旭川医大と北見工大、室蘭工大の教授会は昨年、再編統合を進めることを決
定しており、構想には積極的だ。

 単独の存続も検討する小樽商大や帯広畜大は、具体化した段階で結論を出す
としている。札幌、旭川、函館など5校に分かれる北海道教育大は「5校体制
をどうするかが先決」として、態度を明確にしていない。

 総合大学と単科大学が隣接するほかの県と違い、道内には国立7大学が分散
する。再編統合に対して、北大が消極的で、6単科大は閉校につながる恐れが
あるとして連合構想が浮上した。