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独行法反対首都圏ネットワーク

☆東大総長宛要望書を提出
 
[he-forum 3779] 東大総長宛要望書を提出.
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 東京大学職員組合は下記の要望書を、佐々木東大総長へ提出しましたので、お知らせします。

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東京大学総長 佐々木 毅 殿

 2002年4月12日

 東京大学職員組合
 執行委員長 田端 博邦

 日頃の御尽力に敬意を表します。

 来る4月19日に国大協臨時総会が予定されています。この臨時総会は、大学の今後の
あり方に重要な影響を及ぼすと考えられる調査検討会議の『最終報告』に対する国立大学
の立場を決定する重要な会議になると思われます。

 東京大学職員組合は、この間一貫して国立大学の独法化(法人化)に反対する運動をす
すめてきましたが、『最終報告』は、自由で豊かな大学の教育研究を発展させるという観
点からは決して認めることのできない内容を含んでいます。

 第1に、文部科学大臣が中期目標を定めるとしたことをはじめとして、中期目標、中期
計画、評価の仕組みは、全体として、大学の自主的な教育研究活動を制約し、国家的な統
制を強めるものです。
 第2に、学外者が相当数はいる運営協議会が大学の経営事項を審議し、評議会権限が教
学事項に限定されること、学外者の加わる役員会が強い権限をもつなど、大学の自治のあ
り方を根本的に覆す可能性をもっています。
 第3に、教職員の地位の非公務員化により、教職員の雇用や労働条件が劣化すると同時
に、それによって大学における教育研究活動に重大なダメージを与える可能性があります。

 東京大学が決定した基本条件(5条件)の立場を堅持し、大学の自治、学問の自由を擁
護する立場から、国大協臨時総会において、『最終報告』を批判し、拒否する立場を表明
していただきたいと思います。

 御尽力のほどよろしくお願いいたします。