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独行法反対首都圏ネットワーク

☆中村睦男学長:「法人化、教職員の非公務員化は止むを得ない」!!
 
.[he-forum 3769] 北大職組、北大学長と会見
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 北大教職員組合委員長の神沼公三郎です。北大職組三役(委員長、副委員長、書記
長)は4月9日に中村学長と会見し、「最終報告」に対する考えと対応について話し
合いました。その会見の主なやりとりは以下のとおりです。

    中村睦男学長:「法人化、教職員の非公務員化は止むを得ない」!!

組合:最終報告に対する考え、対応について伺いたい。
学長:国大協を通して大学の意見を反映していきたい。北大の意見を出すことはし
   ない。国の方針であり止むを得ない。法案化の段階で大学の裁量、大学の自
   主性・自立性の余地が残されることを期待している。
組合:北大の最高責任者及び研究者として最終報告をどのように評価しているのか。
学長:中期目標は大学が原案を作るから文科省も配慮・尊重してくれるだろう。結
   局は大学がきちんとした中期目標を作れるかどうかの力量が大事。通則法の
   スキームはまぬがれなかったが、大きな流れの中でこのような結着になった
   のは止むを得ない。
組合:最終報告のスキームは通則法そのものだ。大学人がどう発言していくかが大
   事だ。
学長:民営化ではない。国立大学は税金で成り立っているから、国が責任をもつ通
   則法の大枠がある。自主性・自立性ばかり言うと大学は自分でやれと国から
   言われる。
組合:教職員の非公務員化、大学の管理運営方式については。
学長:国大協の委員は「公務員型」を主張したが少数で受け入れられなかった。非
   公務員型になっても、従来の身分保障は貫かれる。教特法の精神は大学の就
   業規則で定めることになる。非公務員化で「兼業」のメリットも否定できな
   い。止むを得ない。
組合:制度が大きく変わろうとしている。毅然たる態度が必要だ。
学長:大学の管理運営に学外者が参加するが、現在でも運営諮問会議に学外者が参
   加している。大学教官だけで大学を経営できるのか。経営のプロ、外部の意
   見も必要。問題はどういう人を入れるかだ。大学の自主性が生かされるよう
   にすることが大事。
組合:最終報告のなかで、良いと思う点はあるか。
学長:この報告のめざすところは教育の活性化だ。国立大学は、学生サービスでは
   私大より劣っていた。コスト意識、事務職員の専門性等も弱かった。
組合:学内の機関や国大協等で最終報告の問題点を指摘し、毅然たる態度をとる必
   要があるのではないか。
学長:道内7大学長会議で出された要望は国大協理事会に提出する。
組合:最終報告に対する国大協の態度が非常に重要。よって4月19日の国大協臨時
   総会で国大協がどういう判断をするか注視している。また、学内の教職員へ
   説明会等を検討してほしい。
学長:説明会の要望は、要望として承った。
組合:学長の考え、対応は不満だ。50年に一度の大改悪が行われ、大学の自治・民
   主主義が崩壊しようとしている。
学長:止むを得ない部分もある。大学の自治が崩壊しないようにしていく。
組合:教特法の対象からもはずれることになる。
学長:教特法ははずれても、憲法ははずれない。学問の自由は守れる。国大協の委
   員は頑張ってくれた。