☆高知大教育学部 存廃の結論先送り 決定秋以降
.[he-forum 3748] 高知新聞04/07
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『高知新聞』2002年4月7日付
高知大教育学部 存廃の結論先送り 決定秋以降
高知大学の大学統合推進本部(本部長=山本晋平学長)は六日までに、懸案
となっている教育学部の存廃問題について、結論を出すことを当面、見合わせ
ることを決めた。この結果、十五年十月に予定されている高知医科大学との統
合では、教育学部は現状のまま存続。廃止や改組の場合も十六年度以降になる。
高知大は、文部科学省の懇談会が昨年十一月、教員養成系大学・学部の再編・
統合案を打ち出したことを受け、教育学部の存廃を高知医大との統合協議とセッ
トで検討。十五年度予算の概算要求に盛り込むため、今年三月中にも存廃の結
論を出す考えを示していた。
ところが、文科省がいまだに具体的な再編・統合計画を示していないことや、
四国の他の国立大も方針が定まっていないことを考慮。結論を先送りし、十五
年度予算の概算要求に合わせて高知医大と策定中の統合新大学の基本計画案に
は、教育学部の廃止や改組は盛り込まない方針を固めた。
山本学長は「最終的な方針決定は、学内の評議会の了承を得てからになるが、
存廃の結論を出すのはもう少し先にしたい。ただ、今後も結論に向けて、関係
機関と協議を続けていく」と話している。
次に存廃の結論を出すタイミングは、十六年度予算に向けた協議に入る今秋
以降になるという。
高知大は三月初旬、教育学部の存続は困難な情勢にあるとの見方を示す一方、
教員養成機能や付属校園は維持する考えを表明している。