☆経済の活性化と大学
. [he-forum 3736] 4/3経済財政諮問会議 遠山臨時議員提出資料
--------------------------------------------------------------
4/3経済財政諮問会議
遠山臨時議員提出資料
平成14年3月15日
経済の活性化と大学
1.大学が産業界と相互に啓発する新しいパートナーシップの確立:新しい時
代の産学官連携(別紙1)
○日本経済活性化のため、「知」の源泉である大学と産業界の取組の共鳴が必
要
産業界:大学等の研究成果からの新技術・新産業の創出に大きな期待
大学等:質の高い基礎研究からの独創的な研究成果の創出
○産業界のニーズと大学等の研究開発をつなぐリエゾン機能を強化し、相互に
積極的にアプローチすることが大切
→研究現場と産業界の双方を俯瞰する人材の確保が必要
○経済・社会の将来像を描きつつ、そのニーズに応える研究成果の戦略的な創
出・活用
2.大学等の取組
◎基礎研究の振興によるブレークスルーとその活用
・質の高い基礎研究の振興
→個人の自由な発想による基礎研究の中から我が国が弱い
とされる基本特許の取得につながるような革新的ブレーク
スルーの創出
◎「知」と「人」による経済活性化(別紙2)
・「知」の創出の戦略:大学発特許の取得・活用の拡充、知的クラスター(日
本版シリコンバレー)の創出による経済の活性化
・「人」の養成の戦略:研究者、起業家、高度な職業能力を備えた専門的人材
の育成、新分野への人材供給、リカレント・キャリアアップ教育に戦略的に対
応
◎大学改革(別紙3)
○競争的環境の創出による国際競争力の強化
・国公私を通じた優れた教育研究拠点の形成
・国立大学の法人化
○規制改革の推進による教育・研究の活性化
○人材育成の強化による社会の求める人材の供給
3.産業界への期待
日本がキャッチアップからフロントランナーとなった時代においては、以下の
対応により技術力を核とする競争力の強化が必要。
○積極的な共同研究・委託研究の実施
・研究者個人との関係のみならず組織(大学)とのより本格的連携
○研究成果を見極め、製品化へつなげる大学へのアプローチの強化
○大学の人材育成への支援と研究人材(博士課程修了者、ポスドク)の活用
→国も企業の研究開発、大学等との共同研究を支援
----------------------------------------------------------------------