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独行法反対首都圏ネットワーク

☆国立大学法人化2004年度にも、学長らから懸念の声
 
[he-forum 3725] Yomiuri On-Line 04/03.
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Yomiuri On-Line 2002年4月3日付

国立大学法人化2004年度にも、学長らから懸念の声


 文部科学省は3日、全国の国立大学長と大学共同利用機関の長を集めた会議
を開き、早ければ2004年度にも、国立大をこれまでの国の行政機関から独
立した「国立大学法人」に移行することを“宣言”し、理解と協力を求めた。
地方国立大からは、法人化後に職員の身分が「非公務員型」とされることなど
に懸念の声が続出した。

 同省の調査検討会議は先月、国立大の自主性を尊重しながらも競争原理を導
入して活性化を図るとして、各大学が教職員を個別に採用できる「非公務員型」
のほか、運営への学外者参加、学長権限の拡大などを盛り込んだ法人化の具体
案をまとめた。

 これに対し、この日の会議では、「大学の自主的な教育研究活動が阻害され
る」(鹿児島大)、「2004年度に一斉に法人化するのは無理がある」(滋
賀大)、「効率優先で文化や基礎科学の研究がおろそかになってしまわないか」
(宇都宮大)などの意見が出された。

 一方で法人化を歓迎する向きも多く、終了後の会場からは、「大半の大学は、
法人化を大学改革のてこにしようと準備を始めている。これを機に、硬直的で
競争の少ない国立大の現状を変えなければ」(一橋大)、「法人化の方向が決
まった以上、職員が公務員型のままでは中途半端だ」(山口大)との声も聞か
れた。