☆法人化に疑問、批判相次ぐ 国立大学長会議
.[he-forum 3721] 共同通信04/03
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共同通信ニュース 2002年4月3日付
法人化に疑問、批判相次ぐ 国立大学長会議
国立大学長会議が三日、東京都内で開かれ、二○○四年春に国立大を一斉に
法人化するとの文部科学省の説明に対し、地方の学長を中心に批判や疑問が相
次いだ。
鹿児島大の田中弘允学長は「文科相が大学の中期計画を認可するなど大学の
自主自立が制限される」と大学の自由度が狭い点を批判。宇都宮大の田原博人
学長は「文科系や基礎科学など金が入らない大学の基礎となる部分がおろそか
になるのではないか」と懸念を示した。
滋賀大の宮本憲一学長も「統合再編の問題もあり、一斉法人化は(計画の時
期に)間に合うのか」と疑問を述べた。
経済財政諮問会議などで法人化を○三年に前倒しする案が出ていることにつ
いて、文科省側は「拙速でやることではない。法制化や予算要求、各大学の移
行措置を考えると物理的に難しい。(○四年が)一番早いスケジュールだ」と
の見方を示した。
会議の冒頭、遠山敦子文科相は「法人化の問題は、わが国の大学制度百二十
有余年の歴史の上で、一大転換点と位置付けられる」と理解を求めた。