☆全国立大の評価を初公表 社会貢献度、大半が良
.[he-forum 3638] 共同通信03/22
--------------------------------------------------------------
共同通信ニュース 2002年3月22日付
全国立大の評価を初公表 社会貢献度、大半が良好
国立大の教育研究活動を点検する文部科学省の大学評価・学位授与機構は二
十二日、国立のほぼすべての大学や研究機関について、公開講座など社会に対
する教育サービスの貢献度を四段階で評価、理学・医学の二分野について教育
と研究の面でそれぞれ六つの大学・機関を抽出して評価し、結果を公表した。
同機構が大学の評価結果を公表したのは初めて。
大学側の自己評価を基本に、同機構の聞き取り調査を加味する仕組みにした
ため、甘めの評価となり、社会貢献度の評価は大半が良好とされ、四段階のう
ち最低ランクの「大幅な改善が必要」とされた大学はなかった。
同機構は二○○二年度以降も教養教育や産学連携などについて全国立大の評
価を公表し、○三年度からは学問分野別の評価も全国立大に対象を広げて本格
実施するとしている。しかし、明確で公平な評価基準をどう確立するかが課題
となりそうだ。
社会貢献の評価は二○○○年度時点で実施した。出前講義や講演会、図書館・
博物館の公開などの(1)取り組みの水準(2)目標の達成状況(3)改善の
ためのシステム―の三つの側面を調査。
(2)の目標の達成状況は対象となった九十八の国立大のうち、最高評価の
「十分達成している」が東北大、東大など八大学、次のランクの「おおむね達
成している」が北大、大阪大など八十六大学で、「ある程度達成しているが改
善が必要」は三重大など四大学、「貢献しておらず大幅な改善が必要」はなかっ
た。
(1)の取り組みの水準は、全大学が最高か二番目の評価だった。
今回公表した評価の中で最低ランクの評価を受けたのは、学部レベルでは医
学系の教育面の京大、大学院レベルでは理学系の教育面の熊本大だけで、いず
れも六項目のうち一項目が「大幅な改善が必要」とされた。