☆教員の意識改革訴え 岡山大諮問会議、学長に初の提言書
. [he-forum 3685] 山陽新聞03/29
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『山陽新聞』2002年3月29日付
教員の意識改革訴え 岡山大諮問会議、学長に初の提言書
岡山大の将来像を探る同大運営諮問会議(委員長・塩飽得郎中国銀行監査役)
は二十八日、教育研究と運営に関する提言書を河野伊一郎学長に提出した。少
子化や国立大法人化による大学間競争の激化をにらみ、教員の意識改革と経営
的視点の必要性を訴えている。
財界などの学外識者十人で構成する同会議は二〇〇〇年に発足。岡山大学の
運営に学外の意見を反映させる取り組みは、大学創設以来初めて。
提言書では「大学生き残りのため、教員個々の危機感と経営の視点が必要」
と強調。「社会や学生のニーズを的確に把握する戦略的組織とし、重要部門に
予算や人材の傾斜配分を」とした。
〇九年にも迎える大学全入時代には、高い社会的評価▽魅力的な授業▽特色
ある学部―が学生の選択基準になると指摘。学部を超え専門科目を履修できる
科目設定や経済学部でも法学など複数の学士資格が得られる制度を提案した。
さらに、学生の学力低下を踏まえ、十分な教育で卒業時の“学生の質”を保証
するシステムや優秀な学生に授業料などで恩典を与える制度も提唱している。
岡山大が〇二年度から全国の国立大に先駆け実施する教員評価制度は「平均
点ではなく突出した面を評価し処遇に結びつけるべき」とした。