☆<宇宙3機関>03年度から1独立法人に 統合準備会議が報告書
.: [he-forum 3662] 毎日新聞03/27
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Mainichi Interactive 2002年3月27日付
<宇宙3機関>03年度から1独立法人に 統合準備会議が報告書
宇宙開発事業団、航空宇宙技術研究所、宇宙科学研究所の宇宙3機関の統合
後のあり方を検討していた文部科学省の宇宙3機関統合準備会議(座長、青山
丘・副文科相)は27日、統合後の新機関の機能や役割、組織体制を盛り込ん
だ報告書をまとめた。新機関を、市場原理になじまない公共性の高い活動を行
う機関と位置づけ、成果は速やかに民間移転すべきだとしている。事業団と宇
宙研が個別に進めていたロケット開発は一本化し、事業の効率化、重点化も進
める。
報告書は(1)ロケット打ち上げや国際宇宙ステーション用の実験棟など基
幹システムの整備・運用(2)実用衛星の開発や衛星観測データの利用促進
(3)再使用型ロケットなど先端技術の開発(4)宇宙科学研究・教育――の
四つを3機関統合後の主要業務として打ち出した。管理組織などはできるだけ
合理化する。
新機関は独立行政法人として03年度にも発足させる。職員は非公務員型と
し、民間との人事交流を促進する。
事業の重点化に関する基本方針は今後、文科省の宇宙開発委員会が策定する
が、産官学が一体となって宇宙利用のアイデアや研究開発について議論する連
携会議を新機関に常設する。
組織編成の詳細については宇宙3機関が、今回の報告書をもとに具体化する。
文科省も産業界、関係省庁、3機関関係者らで構成する「宇宙3機関、産業界
等宇宙開発利用推進会議」(座長、遠山敦子文科相)を新たに設置し、組織の
具体化について側面からアドバイしていく。 【鴨志田公男】