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☆国立大学評価:京大医学部入試は最低レベル 大幅な改善の必要
 
[he-forum 3633] 毎日新聞03/22.
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『毎日新聞』2002年3月22日付

国立大学評価:京大医学部入試は最低レベル 大幅な改善の必要


 国立大学の教育研究内容を評価する文部科学省の「大学評価・学位授与機構」
(機構長、木村孟・元東京工業大学長)は22日、00年度から始めた評価
(試行)結果を公表した。市民講座などの教育サービスを通じた社会貢献につ
いて全大学、研究機関112組織を評価したほか、理学部・理学系研究科6大
学、医学部・医学系研究科6大学の教育、研究を4段階で評価した。このうち
京都大医学部の入試は「大幅な改善の必要がある」とされ、最低レベルの判断
が下された。

 評価は、各大学が自ら定めた目標をもとに達成度を検証した。教育、研究の
評価では、同機構の評価委員が授業を聞いたり、学生に面接するなどして「学
生受け入れ方針」「学生支援」「研究内容・水準」などの項目ごとに評価した。
各大学に評価内容を示して意見を求め、それも加味した。

 教育サービスでは、大学、機関の96%が目標に照らして「十分達成」「お
おむね達成」していると評価されたが、医学系の教育の「学生受け入れ方針」
の項目で、京都大医学部は4段階の最低ランクの「大幅な改善の必要がある」
に位置付けられた。「入学動機が不明確な学生が相当数存在する」「9割の入
学者が学業成績のみで選抜されており、人間性の育成に必ずしもそぐわない学
生も受け入れられている。面接の導入が望まれる」と厳しく指摘した。

 大学側は「入試で面接に十分な時間をとることは技術的に困難」などと反論
している。

 熊本大の大学院自然科学研究科も、「教育の質の向上、改善のためのシステ
ム」が最低ランクの「大幅な改善の必要がある」と判定された。

 結果は、同機構のホームページ(http://www.niad.ac.
jp/)に来週から掲載される。

 木村機構長は「評価方法の改善点も多くあり、60点の出来だが、各大学は
これを生かしてほしい」と話している。