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独行法反対首都圏ネットワーク

☆ 大学の設置、大幅自由化 第三者機関の評価制導入 中教審
 
[he-forum 3622]共同通信03/20.
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共同通信ニュース速報


 中央教育審議会大学分科会の将来構想部会は十九日、大学の設置
認可の基準を緩和し、教育研究上、不可欠な事項に限定、設置を大
幅に自由化する内容の報告骨子をまとめた。その場合、大学の教育
研究活動のレベルが低下する恐れがあることから、第三者機関によ
る大学評価制度を導入するとしている。
 少子化で大学は冬の時代を迎えており、国立大では統合再編が進
み、私立は経営難に陥るところも出始めている。設置が大幅に自由
化されれば、さらに競争が激化することは必至だ。
 また自由化の内容として、都市での大学設置の抑制の撤廃も盛り
込んでおり、地方で高等教育を受ける機会が狭まる懸念もある。
 骨子を基に議論を詰め、四月下旬をめどに中間報告を作成する。
 骨子は「大学が自らの判断で社会の変化に対応して教育活動を展
開できるようにする」との立場から、国による認可を「教育研究の
質を保証する上で必要不可欠な事項に限定する」との方針を打ち出
した。
 その上で、大都市部の大学設置を自由化するほか@需要に対応し
ている医師、教員養成などを除き、大学・学部の設置抑制方針を撤
廃するA私立大の学部定員の増減は大学の裁量にゆだねる―などの
具体的な規制緩和策を提言した。
 設置の自由化によって教育研究活動の質が低下しないようにする
ためには、国の認証を受けた第三者機関が定期的にチェック(適格
認定)する制度を導入するとしている。
 大都市部の大学設置規制撤廃には、部会の一部委員から「地方分
権、均衡ある発展の放棄だ」「地方大学の倒産につながる」との異
論も強く、中間報告までには曲折も予想される。
 大学の第三者評価は、米国などで実施されている。
(了)
[2002-03-20-07:53]