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独行法反対首都圏ネットワーク

☆医薬大提案に「反対」 富山大経済学部
 
.[he-forum 3616] 北日本新聞03/15-03/19
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『北日本新聞』2002年3月15日付

医薬大提案に「反対」 富山大経済学部


 県内国立三大学の再編統合問題で、富山大経済学部は十四日までに、正式協
議に入る前に富山医薬大が提案している「基本的確認事項」について教授会で
表決し、「任期制など管理運営体制の方針は受け入れられない」として学部と
して反対する方針を固めた。

 確認事項は、新大学の基本理念、教育研究で重視すべき点、教職員の管理運
営方針の三項目から成る。確認事項をめぐっては、教育学部の教官が滝沢弘学
長あてに「医薬大の要求は受け入れがたいとの立場を明確にすべき」などとし
て十三日付で質問状を出すなど学内では文系学部を中心に依然、反対意見が根
強い。

 学部が行った表決は大学運営に強い影響力がある。十九日に三大学の学長ら
幹部が集まって開く懇談会では、富山大が最終合意できない可能性が出てきた。

 富山大の滝沢弘学長は、経済学部の方針については「学部から詳しいことは
聞いていないが、大学全体が拘束されるものではないと認識している」と話し
ている。質問状に対しては「(大学の方針に)疑問があるのであれば、まじめ
に答えたい」として回答する方針。


『北日本新聞』2002年3月16日付

医薬大提案の確認事項 18日に対応協議


 富山大は十五日、評議会を開き、県内三大学の再編統合問題で、正式協議に
入る前提として富山医薬大が示した「基本的確認事項」に対する全五学部の意
見が報告された。大学として確認事項を了承するかは、十八日に開く学内の
「国立大学再編・統合検討委員会」であらためて協議する。

 確認事項については同日までに各学部が教授会を開き、意見を集約。経済学
部は学部として反対することを決め、他学部でも反対意見があった。

 三大学の学長らは十九日に七回目の非公式懇談会を開き、正式協議開始の最
終合意を目指す。経済学部の意思表示を“無視”する形で合意すれば混乱を招
きかねないこともあり、富山大の対応が焦点となっている。


『北日本新聞』2002年3月17日付

早急に再編協議を 富山医薬大で運営諮問会議


 富山医薬大は十六日、学外の有識者から大学運営について助言、提言を求め
る運営諮問会議を富山市の名鉄トヤマホテルで開いた。富山大、高岡短大と検
討している大学の再編統合がテーマで、委員から「早急に協議に入るべき」な
どの意見が出た。

 大学側は高久晃学長、本田昂、小林正両副学長、学部長ら計八人、委員は南
日康夫県新世紀産業機構特別顧問、宇野義知県医師会長ら四人が出席した。出
席した委員が総数の過半数に満たなかったため、懇談会形式で行った。

 高久学長が「大学の再編統合について、示唆に富み忌憚(きたん)のない意
見を頂きたい」とあいさつし、三大学で開いている懇談会での検討内容などを
説明した。

 委員からは「まず協議のスタートに立ち、三大学で再編統合を検討する姿勢
を社会に表明すべき」「新大学では、講座の壁を超えて研究できる体制を考え
てはどうか」「執行部の強いリーダーシップを望む」などの意見があった。

 大学側は「十九日に開く三大学の懇談会で新大学の基本方針を最終合意し、
協議を進めていきたい」とした。


『北日本新聞』2002年3月19日付

 新大学基本方針に合意 県内3国立大統合 


 大学の再編統合を検討している富山大、富山医薬大、高岡短大の学長らが十
九日、富山医薬大で懇談し、新大学の基本方針について合意した。二十六日の
調印式で三人の学長が合意書を取り交わし、新大学設立に向けた正式な協議を
スタートする。

 三大学は一月上旬から懇談会を開いており、この日が七度目。新大学の構想
を考える上で申し合わせとする基本理念や、教育研究で重視すべき点、教職員
の管理運営体制の三項目からなる新大学の基本方針を協議してきた。

 懇談会は午前九時半からあり、富山大の滝沢弘学長、富山医薬大の高久晃学
長、高岡短大の蝋山昌一学長ら各大学の幹部が出席した。前回提示された五案
のうちの一案でまとまり、最後まで調整が続いていた、評価を重んじる管理運
営体制の確立についても、方針を最終的に合意した。