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独行法反対首都圏ネットワーク

☆1年次から臨床経験 信大教育学部の将来構想公表
 
.[he-forum 3557] 信濃毎日新聞03/07
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『信濃毎日新聞』2002年3月7日付

1年次から臨床経験 信大教育学部の将来構想公表


 信大教育学部(長野市)の将来計画委員会(委員長・藤沢謙一郎学部長)は
六日、文部科学省の教員養成系大学・学部再編方針を受けて検討してきた同学
部の将来構想を明らかにした。自由度の高いカリキュラム編成、臨床経験重視
といった教育体制を同学部の強みと位置付け、現職教員の専門性向上のための
教育充実なども盛っている。

 信大は「引き続き教員養成を担当する」と学部存続の意向を打ち出しており、
将来構想はそのための取り組みをまとめている。

 同学部が行っている「YOU遊広場」や教育参加など、臨床経験を重視する
活動は各地の教員養成系学部に広がっている。また、国際理解や環境教育など
従来の教科の枠に収まらない履修分野も意欲的に設けてきた。同委員会はこれ
らを長所として、今後も続けるとしている。

 教員養成系大学・学部のあり方を提言した文科省の懇談会報告は、教員免許
取得を目的としない「ゼロ免課程」を切り離し、教員養成に特化することを求
めている。これに対し、同委員会は「生涯学習体系の樹立を目指すことは本学
部の社会的責務の一つ」とし、信大教育学部にある二つのゼロ免課程(生涯ス
ポーツ、教育カウンセリング)を再編して存続させる考えを示した。

 統合を前提とした他大学との交渉については「近県の大学と情報交換はして
いる」(藤沢学部長)とし、「単なる数合わせでなく、教員養成を充実させる
ため、今回まとめた構想を基に交渉を進める」としている。