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独行法反対首都圏ネットワーク

☆県立大の将来像で検討委が中間報告書
[he-forum 3538] 長崎新聞03/05.
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『長崎新聞』2002年3月5日付

県立大の将来像で検討委が中間報告書


 知事の諮問機関、県立大学あり方検討懇話会(座長・中嶋嶺雄前東京外国語
大学長)は四日、長崎市内で開いた第三回会合で県立の大学の将来像や改革の
基本的な考えなどを示した中間報告書をまとめ金子知事に提出。中嶋座長は
「今回の中間報告を広く公表し多くの県民の意見を聞いていただきたい」と知
事に要請した。

 報告書は「県立の大学は今、何を求められているか(第一章)」「県立の大
学は今、何をなすべきか(第二章)」「長崎県における高等教育(第三章)」
「今後の検討課題(第四章)」で構成。第一章では、目指すべき県立の大学像
などを明示。国際競争力の強化や社会貢献の推進、競争原理の導入などを求め
ている。

 第二章は県立の大学改革の具体策などを提言。運営面では▽設置者や外部有
識者の意見を反映できる学長選考制度▽任期を設けて教員を採用する制度▽成
績不良の学生に対する退学勧告制度の導入などを、研究面では地域振興や国際
交流の拠点となる東アジア交流研究センター(仮称)の設置を要求。

 第三章は少子化や国際競争の中で生き残るため県内大学との連携強化などを
訴えている。第四章は国立大などの大学改革の動きなどを指摘、両県立大の法
人化や再編・統合の検討の必要性に触れている。

 懇話会は今後、両県立大や県民の意見を聴取。両大学の法人化や再編・統合
の在り方なども審議、九月に最終報告書として知事に提出する。