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独行法反対首都圏ネットワーク

☆大学の役割、問題点は・・・国立大法人化シンポジウム
.[he-forum 3534] 毎日新聞愛知版03/03
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『毎日新聞』愛知版  2002年3月3日付

大学の役割、問題点は・・・国立大法人化シンポジウム


 国立大学の法人化問題を話し合うシンポジウムが2日、名古屋市東区の愛知
大車道校舎で開かれた。文部科学省の検討会議が近く、大学法人化の最終報告
をまとめるのを前に、名古屋大、名古屋工大、愛知教育大の教職員組合などが
合同で初めて開催。会場には大学、高校の教員や大学生など約120人が集まっ
た。

 初めに、「私たちにとって大学とは」と題して池内了・名古屋大理学部教授
が講演。「現代社会においては、学問・教育の効用性が重視され、思想性や文
化性が軽視されている」との経済学者、隅谷三喜男・東京大名誉教授の言葉を
引用しながら、国家が財政問題を通して教育や研究に介入する問題、大学進学
率が40%を超える“大衆化”の中で、大学が果たすべき役割を論じた。

 続いて、進藤兵・名大法学部助教授が近年の大学改革の流れを報告。学長の
専決体制や“地元の国立大学”の解体など、改革で予想される問題を指摘した。
高校教諭や大学生、父母らがパネリストとなったパネルディスカッションでは
「“大学生き残りの時代”と言うが、“死ぬ”部分があることを考えなければ」
「入試で出題ミスが続発する背景には、定員削減など大学教員の置かれた現状
が反映している。大学改革では、入試の問題をしっかり考えて」などの注文が
出された。【山田大輔】