☆福大再編
[he-forum 3525] 福島民報03/01.
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『福島民報』2002年3月1日付
福大再編
教員養成大・学部の再編・統合の受け皿となる「担当校」を目指している福
島大(臼井嘉一学長)は、教員養成課程の定員を他大学の定員を引き受ける形
で120人増やし、生涯教育課程の定員は他大学に引き渡すとする案を固め、
28日までに3学部の教授会に示した。今後、山形大、宮城教育大でつくる3
大学連絡会議で検討を進める。福島大全学再編構想では、新設する自然系の教
官を3学部から拠出する計画だったが、担当校を目指すことで教育学部からの
拠出は困難となり、構想の見直しが迫られている。
「担当校」になるためには教員養成課程を特化する必要がある。このため、
福島大の全学再編連絡調整特別委員会は、現行220人の教員養成課程の定員
を他大学から120人の定員を引き受ける形で340人とする一方で、現行1
10人の生涯教育課程の定員については他大学に引き渡すとの案を打ち出した。
自然科学系の新設を柱とする全学再編構想では、自然科学系学域の教官を教
育、行政社会、経済の3学部から拠出することになっていた。しかし、担当校
になれば、教育学部からの拠出は困難となり、構想の見直しが必要になる。
自然系の教官定員については学内から50人の拠出を想定。行政社会から1
6人、経済学部から29人を拠出する方向で検討を進める。不足分については
学内の地域創造支援センターなどのスタッフを充てる考えだ。
担当校に向けた方向性を盛り込んだ全学再編の具体案は3学部の教授会に示
され、教育、経済両学部は了承、行政社会学部は継続審議とした。
同大は今後、同大と山形大、宮城教育大の「3大学連絡会議」で検討を進め
る。しかし、教員養成大・学部の再編統合はそれぞれの県に与える影響が大き
いため、関係者は調整が難航するのは必至とみている。