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独行法反対首都圏ネットワーク

埼玉大学と群馬大学の統合について
 2002年2月1日、独行法反対首都圏ネット事務局発信

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独行法反対首都圏ネット事務局です。
下記の文書は、群馬大学当局の文書を電子化したものです。

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再編・統合問題に関する本学の当面の方針について
[14.1.17 評議会決定]

1 現下の情勢を考慮し、本学としては、再編・統合問題について前向きに検討する必要がある。2 埼玉大学との再編・統合問題に関する話し合いを始める。
3 将来、協議機関を設置する場合には、その構成は、両大学が人数等を含め対等な立場になる形とする。
4 当面の話し合いについては、将来計画委員会と連携を図りつつ、学長が行う。

埼玉大学学長との私的懇談会経緯
○ 平成13年12月19日(水)(第1回)
埼玉大学学長との私的懇談会を開催(学長、事務局長、総務部長出席)し、再編・統合問題について、それぞれの大学の検討状況及び意見交換を行った。
その際、「両大学の統合問題について検討することはどうか」との話となり、埼玉大学から「これまでに本学として他大学との統合問題を議論したことがないので、早急に学内機関で検討する」ことになった。
○ 平成14年1月11日(金)(第2回)
 平成14年1月11日(金)に、第2回私的懇談会を開催し、次のとおり確認した。
 1、群馬・埼玉両大学は、再編・統合問題に関する話し合いを開始する(以下「両大学の話し 
 合い」という。)。具体的な検討を行う第1回か会合は、平成14年1月24日(木)に開催する。
 2、文部科学省幹部に、その旨説明する。
 3、評議会(埼玉大学は臨時)を平成14年1月17日(木)に開催し、「両大学で話し合いを開始する。」旨の了承を得る。第1回会合は、平成14年1月24日(木)に開催する。
 4、学長懇談会(学長、両副学長、事務局長、総務部長を出席)を設置し、検討を開始する。第1回会合を平成14年1月24日(木)、第2回会合を平成14年1月30日(水)に開催する。

4大学学長懇談会経緯
○ 平成13年7月3日(火)
茨城大学、宇都宮大学及び群馬大学の学長等による懇談会(第1回)を開催し、今後、「国立の教員養成大学・学部の在り方に関する懇談会」の検討状況や文部科学省の再編・統合の考え方等を見ながら、定期的に意見交換を進めることとした。
○ 平成13年8月28日(火)(第2回)
群馬・埼玉・宇都宮・茨城大学の北関東4大学学長懇談会を開催。(学長、事務局長及び総務部長出席、以下同じ。)
再編・統合については、全国的な動向などの情報交換にとどめ、当面は連携強化の在り方について検討することとしたこと。
○ 平成13年10月2日(火)(第3回)
  連携強化策などについて各大学から案を持ちより協議を進め、「4大学の連携による事業 
 (案)」を作成したこと。
○ 平成13年11月13日(火)(第4回)
  4大学の連携による事業(案)について、引き続き審議し、今後は、TLOを共同で創設するなど、研究面でのパワーアップを図る施策を中心に、その具体策を検討することとしたこと。
 「在り方懇」の報告がとりまとめられ、文部科学省では「国立大学の再編・統合についての基本的な考え方」を整理している情勢を踏まえると、再編・統合については、各大学が具体的な検討に入る段階であり、かつ、有力メンバーが退任することでもあり、本懇談会を当面休止することとしたこと。

埼玉大学との再編・統合を検討する意義(案)
1 群馬・埼玉大学(以下「両大学」という。)のあり方とそのメリットの詳細は、今後、埼玉大学との間に設置される統合協議会での検討を待たねば明らかにしえないが、現時点において、次のようないくつかの点で、「競争的環境の中で個性輝く大学」づくりに向けたメリットを挙げることができる。
2 統合のメリット
(1) 統合大学としての体制強化
両大学は、工学部・教育学部等類似の学部も有するが、医学部・社会情報学部(群馬大学)、教養学部・経済学部・理学部(埼玉大学)等異なった学部を有しており、統合により総合大学というにふさわしい教育研究体制をつくることができる。
(2) 教育研究領域の拡充
両大学の工学部は、類似の領域を有すると同時に、それぞれに特徴を持った領域を有しており、両大学の再編・統合によるスケールメリットを活かして教育研究領域の拡充、新たな研究組織の設置等を図ることができる。この結果、両大学の理工学系大学院は国際的競争力を持った北関東の研究拠点となりうる。
(3)教員養成課程の整備
   両大学は教育学部を有するが、両大学の再編・統合のプロセスで教員養成課程を適正規模 
   に再編することにより、「国立の教員養成系大学・学部の在り方に関する懇談会」の答申に
   対応した教員養成を進めることができる。
(4) 社会貢献の拡充
両大学は、それぞれ地域共同研究センター等を通じて社会貢献を図ってきているが、統合効果として地域貢献の手薄な埼玉県北部地域も含めてより充実した貢献を果たすことができる。
(5)地域的近世接
   両大学は、交通手段の利便に恵まれ通勤可能な圏内に所在っしているので、既存のキャン
   パスを活用しつつ統合のメリットを発揮しうる。


統合後のイメージ図
群馬大学の現状
 (入学定員1185人)
[構想] 埼玉大学の現状
(入学定員1630人)
教養学部←ーーーーーーーーー 教養学部(160人)
 ○文化科学研究科(修士)
教育学部(220人)
  教員養成課程(220人)
 ○教育学研究科(修士)
ーーーーーー→教育学部←ーーーーーーー 教育学部(480人)
  教員養成課程(410人)
  新課程(70人)
 ○教育学研究科(修士)
  学芸大大学院連合に参加
経済学部←ーーーーーーーー 経済学部(330人)
○経済科学研究科(修士)
 14年度から博士設置
理学部←ーーーーーーー 理学部(210人)
医学部(245人)
 医学科(85人)
 保険科(160人)
 ◎医学系研究科(医学・博士)
 ○医学系研究科(保健・修士)
ーーーーーーーー→医学部 ◎理工学研究科(博士)
○理工学研究科(修士)


工学部(620人)
◎工学研究科(博士)
ーーーーーーー→工学部←ーーーーーーーー 工学部(450人)
社会情報学部(100人)
 ○社会情報学研究科(修士)
ーーーーーーー→社会情報学部
生体調節研究所ーーーーーーー ーーーーーー→生体調節研究所