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独行法反対首都圏ネットワーク

☆28日にも講義停止と通告 給与不払いで酒田短大教員
 
[he-forum 3505] (共同通信.[2002-02-26-07:34
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28日にも講義停止と通告 給与不払いで酒田短大教員
共同通信ニュース速報

 中国人留学生問題に揺れる山形県酒田市の酒田短期大学(稲本洋
之助学長)で、同短大の教職員約四十人全員が二十五日、給与が三
カ月連続で支払われなかったことを受け、講義や一般事務などの職
務を二十八日にも放棄することを決定、理事側に通告した。
 職務放棄に踏み切れば教育機関としての機能は事実上停止するこ
とになり、同短大は存亡への重大局面を迎える。経営再建の切り札
としていた中国人留学生が行き場を失う可能性もあり、中国との外
交問題に発展する恐れも出てきた。
 教職員によると、教員らは数回の協議の末、二十日に全員一致で
職務放棄を決定。二十七日に開かれる理事会で支払いを拒否されれ
ば二十八日から職務を停止する。支払いが約束された場合、二十八
日に振り込みが確認されれば職務放棄は中止するが、入金がなけれ
ば三月一日から行動に移るとしている。
 教員らは二十五日、福岡市在住の貝原秀輝理事長あてに「生活の
限界にきた」との文書を郵送、職務放棄の意思を通告した。学生に
は二十六日から講義停止の可能性があることを説明した上で、留学
生の対応に当たる方針だ。
 関係者は「教育者として責任を全うしようとしたが、職員にも生
活がありほかに手はなかった」と強調した。
 同短大は元理事長らによる経営の失敗で三億円ともいわれる負債
を抱え、経営難の打開策として中国人留学生を“誘致”。約三百五
十人の学生の九割以上が中国人で、うち二百人近くが首都圏などに
残留している。
 教科書代などの支払いも滞り、留学生の首都圏への大量移住問題
が発覚した昨年十二月からは、給与に加え公共料金の未払いも続い
た。文部科学省が今月中旬行った調査では、留学生向けの奨学一時
金約四千三百五十万円が支払われておらず、短大の口座には数万円
しか残っていなかった。
(了)
[2002-02-26-07:34]