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独行法反対首都圏ネットワーク

☆国立大学:独立法人化後、教職員は非公務員に 文科省検討会案
 
.v[he-forum 3473] 毎日新聞02/21
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『毎日新聞』2002年2月21日付

国立大学:独立法人化後、教職員は非公務員に 文科省検討会案


 国立大学の独立法人化を検討している文部科学省の調査検討会議は21日、
会議の主要メンバーによる「連絡調整委員会」を開き、独法化後の教職員の身
分について、「非公務員型が適当」とする原案をまとめた。国家公務員として
の規制から自由になり、教員が民間企業の役員を兼務したり、外国人学長も誕
生させられるなどの利点があることから、委員がほぼ合意した。また、すべて
の大学を同時に法人化することも決まった。同委員会は3月中に最終報告を作
成する。

 教職員の身分は、現在はすべて国家公務員で、国家公務員法に基づき、安定
した雇用が約束されている半面、制約も多い。このため原案は、非公務員の方
が、法にしばられず多彩な活動ができるとして「非公務員型」を提言した。

 しかし、事務職員については「人事交流が進まなくなる恐れがある」「公務
員だから大学職員になったという人も現実にいる」などの異論が出たため、さ
らに細部を調整する。

 現在、国立大の教職員は文部科学相が任命しているが、独法化後は学長が任
命することになる。さらに非公務員型の制度を導入することで、各大学で多様
な人事採用や給与体系が可能になるとみられる。 【澤圭一郎】