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独行法反対首都圏ネットワーク

☆ 基本方針合意持ち越し 3大学再編統合懇談会
 
. [he-forum 3456] 北日本新聞02/20
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『北日本新聞』2002年2月20日付

 基本方針合意持ち越し 3大学再編統合懇談会 

 大学の再編統合を検討している富山大、富山医薬大、高岡短大の学長らが十
九日、富山医薬大で懇談した。新大学の基本方針を協議したが最終合意に至ら
ず、三月以降に持ち越した。三大学は当初、一月中の合意を目指していたが協
議は進展せず、目標とする十五年度の新大学スタートを危ぶむ声も出ている。

 三大学は一月上旬から懇談会を始め、今回が五度目。新大学の構想を考える
上で申し合わせにしようと、富山医薬大が提案した「基本的確認事項」の内容
について協議を重ねてきた。今回は大学の基本理念、教育研究で重視すべき点
については合意したが、教職員の管理運営方針の中で、教職員は評価に応じ大
学の運営組織に参加する、という項目に富山大が難色を示しまとまらなかった。

 文部科学省への次年度予算の概算要求提出は通常六月末が期限で、十五年度
に新大学をスタートするにはこれまでに構想をまとめることが目安となる。短
期間で大学全体の構想の集約が求められるため「十五年度のスタートは厳しい
のでは」と話す関係者がいる一方、「十五年度に間に合うに越したことはない
が、早いことが目標ではない。法人化後の新大学をきちんと考えることが重要」
(蝋山昌一高岡短大学長)との意見もある。

 三大学は次回の懇談会を三月上旬に開く予定。会見した富山医薬大の高久晃
学長は「再編統合は大学同士の話し合いと同時に文部科学省との共同作業でも
ある。十五年度が努力目標であることは変わらない」と話した。