☆浜松医大と県立大統合が合理的
[he-forum 3432] 大学再編統合は何を目指すかが重要.
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大礒まさよし@静岡県立大学国際関係学部です。
いわゆる再編・統合について多様な議論があると思いますが、「何のために、
なにを目指して」統合するのかほとんど公表されていません。
なかでも、地方医科大のより大きな国立大への統合構想は大いに疑問です。
もともと旧帝大を真似しようとした「総合大学化」が画一化の弊害を生んだの
ですから、同じ愚を重ねることは避けなければならないはずです。
各大学の特色づくり、すなわち高度な研究大学か、専門大学か、教養大学か、
コミュニティー特化大学かというような方向付けがいちばん重要なのではない
でしょうか。
そういう意味で提案したのが下記の投稿です。より詳しくはHPへどうぞ。
『静岡新聞』02年1月29日朝刊、投書欄「ひろば」掲載
浜松医大と県立大統合が合理的
清水市・大礒 正美
(静岡県立大学教授・58歳)
国立大学101校の約三分の二が、生き残りをかけて、統合再編を検討中だ
という。公立大を対象にしている大学もある。
本県では静岡大と浜松医大が統合に合意とも伝えられている。しかし、県立
大と浜松医大の統合の方が、はるかに合理的で将来性に富んでいると思われ
る。県立大には薬学部、看護学部、食品栄養科学部、医療福祉系短大部がそ
ろっているが、医学部がないので画竜点睛を欠く。
浜松医大と統合すれば、おそらく日本でただ一つの総合的医療健康学の専門
大学になれるだろう。採算的にも期待できるから、独立大学法人に移行するの
も問題ない。
県立大の国際関係学部と経営情報学部は、静岡大に類似の学部がないので、
無理なく統合できるはずだ。静岡大は学際系学部を加えることによって、21
世紀を見通す新しい静岡大のスタートを切ることができるだろう。
本県の大学が日本のトップ三〇に入るためには、もう時間を限られて待った
なしになっているのである。
以上