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☆国立大学病院改革素案まとめる―3月中に最終案
 
[he-forum 3425] 薬事日報02/13.
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『薬事日報』2002年2月13日付

国立大学病院改革素案まとめる―3月中に最終案 

 
薬剤師は診療支援部(新設)の所属に

 国立大学の独立法人化を前に、国立大学医学部附属病院の院長会議では小委
員会を設け、病院の運営体制のあり方についての素案をまとめた。既に各大学
病院長からの意見聴取を終え、原案づくりに向けて作業が進んでいることが、
八日までに明らかになった。

 素案では院長のリーダーシップを強化する一方、そのサポートを担う戦略企
画部門の新設、さらに診療支援部(仮称)を新設し、薬剤師や臨床検査技師な
どの職種を一元的に管理するなど、組織の再構築を提言している。また、薬剤
部も含め業務のうち一部を外部委託することなども提言されている。関係筋に
よると問題点が多いとして議論を呼んでいるようだが、三月中には最終案がま
とめられる模様である。

 素案は国立大学医学部附属病院長会議常置委員会・組織のあり方問題小委員
会作業部会により「国立大学附属病院のマネジメント改革について―国立大学
法人化と医療制度改革に向けて」と題し、まとめられたもの。

 この中で国立大学病院の使命と役割については、(1)医療提供機能(2)教育研
修機能(3)研究開発機能――の三点に集約し、これを前提に提言がまとめられ
ている。また、マネジメント改善の方向性としては、院長のリーダーシップの
強化と支援体制の構築、効率的運用を図るための病院組織の再構築、医療の質
の向上を目指した病院機能の改善、経営面のサポート体制の充実、安全管理体
制ならびに危機管理体制の構築、大学附属病院間の連携システムの構築――の
六点が提言されている。