☆島根大教育学部再編の先行きを懸念
.[he-forum 3414] 山陰中央新報02/09
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『山陰中央新報』2002年2月9日付
島根大教育学部再編の先行きを懸念
国立大教育学部の再編問題について、島根県の澄田信義知事は八日の定例会
見で「県政最大の目標の人づくりは、先生が支えている。地域の実態を踏まえ
た教員養成は必要」と述べ、島根大教育学部は存続すべきだとの考えを強調し
た。
澄田知事は、一県一教育学部の体制が見直される再編計画を「人口減や財政
の悪化による統合論にはくみしない」と反発。「地元で養成された教員が地元
で活躍するのが望ましい」とも述べた。
ただ、存続で支障の一つの教員就職率で、改善に向け島根大教育学部の卒業
生を優先的に県教員に採用することは「(出身大学を)限定するのは難しい」
と否定。少人数学級の実現で教員採用枠を増やすことも今後の検討課題とした。
島根大学は教育学部の存続に向け、隣接する鳥取大を視野に入れた再編が必
要として、近く協議を始める。また、県は昨年末、江口博晴副知事が教育学部
の存続を求める要望書を島根大の吉川通彦学長に提出している。