☆北東北3大学が学期の単位互換へ
. [he-forum 3408] 東奥日報02/09
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『東奥日報』2002年2月9日付
北東北3大学が学期の単位互換へ
弘前大、岩手大、秋田大の北東北三大学は二〇〇三年度から、学期ごとに単
位を互換できる「セメスター(学期)方式の単位互換」を実施する。学生に幅
広い学習の機会を提供するのが狙い。同制度を利用すれば、弘大生が岩手大の
後期授業を受けて単位を取得−といったことが可能となる。五月にも単位互換
協定を結ぶ予定。また三大学は〇三年度から、教官移動による集中授業も予定
している。
セメスター方式の単位互換は、北東北三大学連携推進会議で吉田豊・前弘大
学長が提唱してきた。同推進会議の下にある共通教育専門委員会で検討した結
果、今月四日に開かれた同委員会で〇三年度から単位互換を実施する方向が固
まった。
単位互換を行う科目は、主に一・二年生が学ぶ教養科目。他大学で受講した
学期ごとの単位が、所属する大学の単位として認定される。今後、三大学が具
体的な詰めの作業を行うが、医学部の単位互換が可能かどうか、学生の宿泊施
設提供で三大学が協力できるか−などが課題となりそうだ。
また、三大学は〇三年度から、教官移動による集中講義も実施する予定。他
大学から要請があった教官が、大学休業中や週末を利用して要請のあった北東
北協定校へ出掛け、集中講義を行う制度で、講義を受けた学生は単位が認めら
れる。
三大学連携推進会議・共通教育専門委員会のメンバー、大関邦夫・弘大理工
学部教授は「(国内で単位互換を実施している大学はあるが)、セメスター方
式は全国でも珍しいのではないか。他大学の特色あるユニークな授業を受けら
れるのが単位互換制度の最大のメリット」と話している。