☆早急に再編正式合意を 富山大諮問会議で提言
[he-forum 3401] 北日本新聞02/08(1).
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『北日本新聞』2002年2月8日付(1)
早急に再編正式合意を 富山大諮問会議で提言
富山大は七日、県内各界の有識者から大学運営について助言や提言を求める、
本年度二回目の大学運営諮問会議を同大で開いた。富山医薬大、高岡短大と検
討を進めている再編統合問題などがテーマで、中沖知事や山田圭藏北陸経済連
合会長、上野北日本新聞社会長ら委員九人が出席。「三大学がまず同じテーブ
ルにつくべき」など三大学の早急な正式合意を求める意見が相次ぎ、大学側は
早ければ今月中旬にも正式合意できるとの見通しを示した。
大学側からは滝沢弘学長、塩沢和章、風巻紀彦両副学長ら幹部十人が出席。
滝沢学長が「全国の国立大で再編統合が進む中、県内三大学も近く正式な協議
が始まる見通しとなった。教員養成系大学・学部も戸惑いながら、今後のある
べき姿を検討している。皆さんから忌憚(きたん)ない意見をいただき、大学
運営に生かしたい」とあいさつした。
大学側は人文学部入試合否判定ミス問題の反省を受けてまとめた再発防止策
などを報告した後、滝沢学長が県内三大学の再編統合の進ちょく状況を説明。
委員は再編統合と教育学部の在り方を中心に意見を述べた。
委員からは「小学校の教員養成機能はぜひ県内に残してもらいたい」「富山
大が主導権を握って議論を進めてほしい」「県民にきちんと情報開示を」「大
学は教員のためでなく国民のためにある。学部や個人のエゴを捨てて議論を」
といった要望が出された。
会議後に記者会見した塩沢副学長は「平成十五年十月に新大学を発足させる
方針」とし、七月の十五年度概算要求提出に向け、三月中には新大学の骨格を
まとめる必要があるとの見解を示した。
諮問会議は国立学校設置法の規定で十二年度から全国の国立大に設置。富山
大は年二回開き、本年度一回目は昨年九月にあった。現在の委員の任期は三月
末までで、新年度は新メンバーで会議が行われる。