☆高知大・高知医大統合協議会 来月中に基本計画
. [he-forum 3398] 高知新聞02/07
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『高知新聞』2002年02月07日付
高知大・高知医大統合協議会 来月中に基本計画
高知大学(山本晋平学長)と高知医科大学(池田久男学長)の第五回統合協
議会が六日、高知市曙町二丁目の高知大で開かれ、十五年十月に予定している
統合の基本計画を十三年度内に決定することを確認した。懸案となっている教
育学部の存廃問題は、基本計画の策定までに結論を出す。
協議は両大学の代表者約二十人が出席して非公開で行われ、協議終了後、両
学長が記者会見して内容などを説明した。
それによると、統合新大学の学部や大学院の構成、形態など統合の骨格に当
たる基本計画を、三月中に決定することを確認した。十五年に統合するには、
十四年夏までに十五年度予算の概算要求に乗せる必要があるため。
また、文部科学省は国立の教員養成学部・大学を統合・再編する考えを示し
ており、統合新大学も教育学部の存続が厳しい情勢になっている。このため、
小学校教員の養成機能などをいかに存続させるかが課題として浮上。基本計画
でこれらの問題に決着をつける。
三月四日に開く次回の協議会で基本計画案をまとめ、各大学で論議した上で、
同月下旬に再度協議会を開いて最終的な基本計画を決定する。
両大学はこれまで正式な統合の合意書は交わしておらず、両学長は「基本計
画の決定が統合合意書を交わす節目になる」との考えを示した。
また、この日の協議会では、新大学を高度情報化キャンパスにするためのワー
キンググループの設置も了承された。
教育学部存続へ働き掛け要請 県教組など
「子どもと教育を守る県連絡会」(西森稔代表世話人)と県教組(石元巌委
員長)は六日、県教委を訪ね、高知大教育学部と同大付属学校園が統廃合され
ないよう高知大と文部科学省への働き掛けを要請した。
要請書は宮地弥典教育委員長と大崎博澄教育長あて。文部科学省の「国立大
学の再編・統合」「教員養成系大学・学部の再編・統合」などの方針に触れ、
「地元出身学生が、地元の教員養成系大学・学部で地域に根差した教育研究や
教員養成の中で、地元の教員として子どもたちを教える意味は大きい」と指摘。
県教委に「高知大と文部科学省に、教育学部及び付属学校園の一方的な統廃合
を行わずに県民各層の意見を十分聞くよう要請すること」を求めた。