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☆北東北3大学が再編統合懇談会
. [he-forum 3389] 東奥日報02/06 .-

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『東奥日報』2002年2月6日付

 北東北3大学が再編統合懇談会

 弘前大、岩手大、秋田大の北東北国立三大学は五日、盛岡市内で連携推進会
議を開き、三大学の再編・統合を検討する懇談会を同会議の下に設置した。今
後、各大学選出の教官が再編・統合の可能性やメリット・デメリットを広く話
し合う。

 懇談会のメンバーは、各大学の教官三人、計九人で構成。今月十八日までに
人選を行い、今月中にも初会合を開催する。

 会議後会見した海妻矩彦・岩手大学長は「(懇談会は)再編・統合という結
論ありきではないが、根本的に(再編・統合で)一致した場合には(具体的な
事業などを決める)専門委で進めることになる」と述べた。また懇談会の最終
報告の時期について「個人的には、独立行政法人化とは切り離して考えるべき
だと思う」とし、独立行政法人化が見込まれる二〇〇四年度にこだわらない考
えを示した。

 再編・統合の重要性について遠藤正彦・弘前大学長は「特徴を持たせること
で大学の存在意義を示したい」、三浦亮・秋田大学長は「単に大学を大きくす
ればいいのではなく、どう発展するかが大切だ」との考えを示した。

 再編・統合を話し合う場としては、岩手大が昨年十二月、連携推進会議の下
に専門委員会を設置することを提案。秋田大が学内で協議した結果「専門委員
会の名称では『まず再編・統合ありき』とのイメージを与える」と慎重姿勢を
示したため、「懇談会」の名称で協議をスタートさせることになった。

 国立大の再編・統合をめぐる動きは、昨年六月に出された国の方針「大学の
構造改革の方針(遠山プラン)」を受けて急速に進んだ。文部科学省が行った
アンケート(一月二十六日現在)によると、国立大学短大計百一校のうち、三
十六校が他大学との統合を決めるか、統合に向けた本格的な協議に入っている。