☆国立大教員養成課程再編・統合 島根、鳥取両大学長が近く協議へ
.[he-forum 3374] 毎日新聞鳥取版02/02
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『毎日新聞』鳥取版 2002年2月2日付
国立大教員養成課程再編・統合 島根、鳥取両大学長が近く協議へ
文部科学省が示す国立の教員養成系大学・学部の再編・統合方針について、
島根大の吉川通彦学長は、山陰地域で最低1校は教員養成課程を存続させるた
め鳥取大の道上正●学長と近く協議を始めることを31日、明らかにした。島
根大側は、鳥取大の養成課程を吸収して山陰両県の教員養成を担いたいとして
いる。
文科省は少子化による教員採用者数の減少や教育の質向上を理由に、48あ
る国立の教員養成系大学・学部を統合し、複数の都道府県単位で教員養成専門
の大学・学部を置く再編を求めている。教員養成課程のない都道府県が生じる
ため、教育関係者から教員の採用や研修に支障が出ると反発もある。
島根大側は、県教委の教員採用数が少なく、教育学部の単独維持は難しいと
判断。鳥取大の教員養成課程を吸収して山陰地域で1校の存続を図る方針で、
鳥取大に学部長間、学長間協議を持ちかけた。泉五郎・島根大教育学部長によ
ると、定員70人の養成課程がある鳥取大側は、単独存続の意向が強いという。
泉学部長は「両大学の定員は計170人と少ない。中国地方で山陽側の1校
まで統合を求められる可能性があるが、地理的に山陰からの通学は困難」とし、
早急な協議の必要性を強調した。 【水谷恭史】(毎日新聞)