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独行法反対首都圏ネットワーク

☆教育学部再編で島根大と鳥取大が協議会設置
 
[he-forum 3368] 山陰中央新報02/0.
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『山陰中央新報』2002年2月1日付

教育学部再編で島根大と鳥取大が協議会設置

 国立大教員養成系学部の再編問題で、島根大の吉川通彦学長は三十一日、山
陰地方での教育学部の存続を目指し、鳥取大と近く協議を始めることを明らか
にした。文部科学省の構想では単独での存続が難しく、隣接する鳥取大を視野
に入れた再編が必要と判断した。

 両大学間の協議は、吉川学長と鳥取大の道上正規学長が電話で会談し決めた。
吉川学長が地理的条件から「山陰に一つは教育学部が必要」と持ち掛けたとこ
ろ、道上学長が同意した。両学長と島根大の泉五郎教育学部長、鳥取大の永山
正男教育地域科学部長が協議する。

 島根大教育学部は教員養成系学部として、現在の体制を拡充して存続を図る
方針で、鳥取県の教員養成も担う意向。鳥取大教育地域科学部は、現状での存
続を目指しており、協議ではいずれが教員養成を担当するかが焦点になるとみ
られる。

 ただ、教員養成課程の定員は島根大百人、鳥取大七十人で、全国で最小規模。
仮に統合しても百七十人で、文部科学省が目安とした三百人には満たない。加
えて少子化で両県の教員採用数は減少しており、両大だけによる統合を打ち出
しても存続できるかは不透明だ。

 教育学部の再編では、文科省の懇談会が昨年十一月、全国の教員養成系大学・学部の統廃合を求める報告を発表。隣接する二、三の大学の学部を統合し、現在の四十八学部を半減する方針が示された。