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独行法反対首都圏ネットワーク

京教大と滋賀大統合検討  両学長が会談
 
. [he-forum 3376] 京都新聞02/02
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『京都新聞』2002年2月2日付

 京教大と滋賀大統合検討
 両学長が会談

 全国の国立大学が改革の波に揺れるなか、京都教育大と滋賀大が統合を検討
していることが一日、分かった。京教大は、統合について滋賀大教育学部と公
式に意見交換することを教授会で了承。両大学はすでに会合を重ねており、一
月末に文部科学省が行った再編統合問題のヒアリングでも報告した。調印を延
期している滋賀大と滋賀医科大との統合問題だけでなく、近畿圏の国立大の再
編統合にも一石を投じそうだ。 両大関係者によると、京教大は昨年十二月十
九日の教授会で、将来構想委員会(委員長・小寺正一副学長)が滋賀大教育学
部と再編統合を視野に入れた意見交換を公式に始めるという議題を提案し、了
承を得た。

 直後に、村田隆紀学長は滋賀大の石上三雄・教育学部長あてに正式な申し入
れを行った。すでに、一月十一日と二十五日の計二回、滋賀大教育学部(大津
市)で会合を開き、双方の将来構想について報告した。

 さらに、一月中旬には、村田学長が滋賀大の宮本憲一学長や吉川隆一滋賀医
大学長とそれぞれ会談した。今後、地域の事情に即した教員養成課程の在り方
などを話し合うとしている。

 教員養成系大学・学部について、文科省は統合の組み合せなどの具体的な再
編計画を〇二年度中にまとめる予定。〇三年度以降に統合を実現させたいとし
ており、各大学はこの「タイムリミット」をにらんで検討を続けることになり
そうだ。

 京教大の村田学長は「再編統合の動きが本格化すると、特に大都市圏では、
教員養成系大学が単独で存続するのは困難だと思う。京都、滋賀双方の長所が
生かせるような道を探っていきたい」としている。

 一方、滋賀大の宮本学長は「(京教大を含めて)近隣の教員養成系大学に門
戸を広げている状況。教員養成系は各県で残したいという声があるため、再編
統合には時間がかかる」と話している。