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教員養成課程再編問題 河野岡山大学長が会見 「拠点校目指す」
 
[he-forum 3354] 山陽新聞01/30.
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『山陽新聞』2002年1月30日付

教員養成課程再編問題 河野岡山大学長が会見
「拠点校目指す」

 岡山大の河野伊一郎学長は二十九日、同大で大学改革をテーマに会見し、国
が計画を進める国立教員養成大学・学部の再編・統合問題について、近隣大の
学部を統合する「拠点校を目指す」との方針を明らかにした。

 河野学長は「岡山大教育学部は伝統も実績もあり、教員養成課程の定員は二
百人と全国でもトップクラス。教員養成教育に文、理、医など他学部からの支
援参加もできる」と強調。具体的な合併候補は挙げなかったが、「現在は中国
地方の各国立大と話し合いを進めている。地域の実情を視野に入れ、将来的に
は中四国一帯で考える必要もあるだろう」と述べた。

 再編・統合は文部科学省の有識者懇談会が昨年十一月にまとめた報告書で提
言。現在の「一県一国立教育学部」体制が崩れ、四十八大学・学部が半数にな
るとの見通しもある。河野学長は「どの大学も学部を残したいとの意向を持っ
ている。教育学部と深いかかわりがある地元教育委員会とも話をしていかなけ
ればならない」とした。

 十の学問分野ごとに優れた研究組織を全国で二十ほど選定、研究費を重点配
分する文部科学省の「二十一世紀COE」(旧「トップ30」、二〇〇二年度
スタート)への対応については、近く学内で戦略会議を発足させ、各分野で最
低一つは応募する方向で検討を進めることを明らかにした。

 また大学院の充実化策として、現在再編を進める生命、自然、人文科学系の
三分野に加え、将来は文理一体の「環境総合」を立ち上げる構想も示した。