☆教員養成課程持つ2大学 生き残り策模索 新潟大と上越教育大、国立大の再編・統合問題で
.[he-forum 3320] 読売新聞新潟版01/25
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『読売新聞』新潟版 2002年1月25日付
教員養成課程持つ2大学 生き残り策模索
新潟大と上越教育大、国立大の再編・統合問題で
国立大学の再編・統合問題で、新潟大教育人間科学部と上越教育大が、それ
ぞれの生き残り策を模索していることが、二十四日に文部科学省が発表した資
料で明らかになった。新潟大は上越教育大との統合を検討し、上越教育大は他
大学との統合ではなく、大学院を中心に教育研究校としての独自性を訴える方
針だ。県内で教員養成課程を持つ二大学の存続は難しい情勢だが、両校の方針
の違いが浮き彫りになった。
新潟大は昨年十一月から学内の大学改革推進委員会で上越教育大との統合を
検討してきた。しかし、教育人間科学部の定員の半分以上が教員養成課程以外
の課程で、それをどう扱うかが課題だという。工学部も長岡技術科学大学との
統合に向けて協議中だ。
上越教育大は、現職教員を大学院修士課程で再教育するなどしており、高度
な研究拠点としての独自性をアピールしている。大沢健郎学長は「他大学と統
合される計画は一切ない。二十一世紀をリードする学校教育の拠点にする」と
話しており、新潟大などとの統合は前提にしていない。
来月以後、両大学の再編・統合をめぐる動きが活発化する見通しだ。