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☆大学再編、道内進まず
 
. [he-forum 3315] 読売新聞北海道版01/25
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『読売新聞』北海道版  2002年1月25日付

大学再編、道内進まず
 
 文部科学省が二十四日公表した報告書で、全国の国立大学の三分の二が協議
会を設置するなど具体的な動きを見せているのに対し、道内の七国立大学では、
大学間に温度差があり再編統合の具体的進展はない。しかし、昨年十二月に開
かれた道内学長懇談会で、再編統合についての研究を深めることで意見が一致、
副学長懇談会でまず単科大学内での再編統合を検討することになっている。

 分校体制の見直しを進めている北海道教育大は、当初、昨年内に教員養成の
集約など分校の再編方針をまとめる予定だったが、教員養成課程が無くなる恐
れのある分校の反発が強く、結論を先延ばしにしたまま現在に至っている。

 北大を除く六つの単科大のうち、旭川医大、北見工大が昨年十月に統合方針
を打ち出したものの、その後は「実際に検討は何も進んでいない。うちは前向
きに取り組みたいと考えているが、現状では見通しは立っていない」(旭川医
大・片桐一副学長)と具体的な動きはない。

 しかし、今月の学長選で北見工大の次期学長に選出された常本秀幸副学長は
記者会見で「医学、農学分野での連携は新たな学際領域を開拓する可能性があ
り魅力的」と再編統合への強い意欲を示し、室蘭工大も参加への意向を示して
いる。

 一方、以前から北大との統合が取りざたされている帯広畜産大は、今月就任
した鈴木直義学長が「自力存続」を打ち出し、統合には否定的。小樽商大は、
昨年十二月に次期学長に決まった秋山義昭副学長が「さしあたり単独での存続
を模索するが、状況は大きく変わりつつあり、いろいろな可能性も考えておか
ねば」と柔軟な姿勢を見せている。