☆基礎化学研、京大へ移管 福井記念センターで再出発
[he-forum 3304] 京都新聞01/25.
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『京都新聞』2002年1月25日付
基礎化学研、京大へ移管
福井記念センターで再出発
京都大は、故福井謙一博士のノーベル化学賞受賞を記念して創設された財団
法人・基礎化学研究所(京都市左京区高野)を「福井謙一記念研究センター
(仮称)」として4月から学内組織に移管する。24日に公表された文部科学
省の大学再編アンケートの回答に盛り込んだ。文科省によると、民間研究機関
が国立大に移管されるのは初めて、という。
基礎化学研究所は1984年、「基礎化学」分野の研究を推進するために産
業界などの寄付による基金で設立、福井博士が初代所長を務めた。しかし、低
金利などの影響で基金の運用が難しくなったため、昨年5月に京大に対し、財
団を解散して施設など全資産約26億円を寄付することを申し入れた。昨年1
2月に評議会・理事会で財団の解散を決め、今年1月17日、文科省の解散許
可を得た。
基礎化学研は▽理論化学に関する教授数人を併任の形で置く▽約5年の期限
付きで若手研究員を10人程度公募する−などの移管案を京大に示した。
京大は、全学が共通して利用できるセンターとする方針だ。来年度は「学内
措置」の施設とし、再来年度以降に文科省の予算措置を求めていく。研究態勢
などは、学内に設置したワーキンググループで協議し、3月までに決める。