トップへ戻る   東職HPへ戻る
独行法反対首都圏ネットワーク

☆群馬大と埼玉大 教育学部を統合
 
. [he-forum 3289] 上毛新聞01/25
---------------------------------------------------------------

『上毛新聞』2002年1月25日付

群馬大と埼玉大 教育学部を統合
 
 昨年末から水面下で統合へ向けた協議を検討していた群馬大学(本部・前橋
市荒牧町、赤岩英夫学長)と埼玉大学(本部・さいたま市下大久保、兵藤学長)
は二十四日、東京都内で初の学長懇談会を開き、両大学の再編統合に向けた事
実上の協議を開始した。具体的な再編の方法は今後詰めていくが、両大学の既
存施設の活用を前提に話し合いを進め、両大学に共通する教育学部については
両大学のいずれか一方に統合する可能性を示した。統合に向けたスケジュール
は未定だが、順調に協議が進めば統合大学のスタートは二〇〇五年春以降にな
るとみられる。

 学長懇談会は学長、副学長(二人)、事務局長の双方四人ずつで構成され、
初会合には双方の総務部長を加えた十人が出席。冒頭、赤岩学長は「再編統合
により、学生が国際競争力を持てる教育を提供したい」、兵藤学長は「両大学
の特長を生かし、パワーアップを図ることが必要」と統合への期待を表明した。

 懇談会は赤岩学長が座長を務め、両大学の評議会が十七日に統合協議に入る
ことを了承したことや、その後の各学部、地方自治体の反応などについて経過
報告。統合の理念やさまざまな課題の整理などを審議する必要性を確認した。
今後、輪番制で月に一回程度のペースで懇談会を開き、具体的な統合方法やス
ケジュールなどを協議していく。

 懇談会後に両学長が記者会見。大学施設については両学長とも「既存のキャ
ンパスの活用が前提」と新たな施設の建設はしない方針を示し、両大学に共通
する教育学部に関して赤岩学長は「まだ議論はしていないが、両方に残すこと
はできない。どちらか一方」と述べ、併存する形とはならないことを明言した。

 統合後の名称については、昨年五月の合併で誕生したさいたま市の名称を決
定する委員会の座長を務めた経験のある兵藤学長は「最後の段階になってはじ
めていいアイデアが出る」と述べた。また、統合のスケジュールは「少なくと
も〇四年秋以前はあり得ない」として、統合大学としてのスタートは早くても
〇五年春以降との認識を示した。次回の学長懇談会は今月三十日の予定。

 群馬大は教育、社会情報、医、工の四学部で、学生数は五千九百七人(昨年
五月現在)。埼玉大は教養、教育、経済、理、工の五学部で、学生数は七千三
百五十五人(同)。