☆<岩手など北東北3大学が統合の可能性協議〜文部科学省が公表>
.: [he-forum 3288] 岩手日日新聞01/25
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『岩手日日新聞』2002年1月25日付
<岩手など北東北3大学が統合の可能性協議〜文部科学省が公表>
九十九国立大学の再編・統合を推進している文部科学省は二十四日、全国の
国立大から報告された検討状況を公表した。岩手、弘前、秋田の三大学が統合
の可能性を協議しているほか、一部の大学が公立大との統合を模索するなど、
再編の動きはさらに活発化している。同省は十四年度中に具体的な計画を策定
する予定で、準備の整った大学から統合を進める方針だ。
同省への報告などによると、岩手、弘前、秋田の北東北三大学は教育学部の
再編を含めて、統合の可能性を検討中。二月上旬には話し合いのための懇談会
を立ち上げる予定だ。また、群馬大と埼玉大も学長懇談会を設け、県境を越え
た統合への協議を始めている。
岐阜大では、公立大学との統合を模索。相手は市立岐阜薬科大で、近く事務
レベルで協議を開始する。
このほか、静岡大と浜松医大、滋賀大と滋賀医大が統合検討で基本合意する
など、医科大絡みの再編の動きも相次いでいる。富山大、富山医薬大、高岡短
大の富山県内三校も統合問題で協議するなど、近隣校との連携を模索する動き
も広がっている。
統合問題では既に、筑波大と図書館情報大(茨城県)など二組が、今年十月
に統合することを決定。東京商船大と東京水産大、福井大と福井医大なども来
年十月の統合で合意しており、こうした流れにさらに弾みが付きそうだ。
一方、文科省は少子化に備え、全国に四十八ある国立の教員養成のための大
学や学部の統合を進める方針も打ち出している。東京学芸大と横浜国立大、山
梨大の三大学など、ほとんどの教育大、教員養成学部を持つ大学間で意欲的に
検討中。しかし、統合を推進すると教員養成学部がなくなる県が生じることも
あり、合意したケースはまだない。
文科省は国立大を独立した法人とすることを決めており、再編・統合を進め
た上で、早ければ十五年の通常国会に法人化のための法案を提出したい考えだ。