☆国立大学統合再編、3分の2が具体的動き
[he-forum 3271] 読売新聞01/24.
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『読売新聞』(Yomiuri On-Line)2002年1月24日付
国立大学統合再編、3分の2が具体的動き
全国101の国立大・短大の約3分の2が、近隣の大学との統合・再編に向
けた動きを具体化させていることが24日、文部科学省が公表した各大学の報
告書で分かった。すでに15組31大学が統合を決定するか基本的に合意して
いるほか、統合に向け交渉している大学も10近い。合意した組み合わせは同
1県内の総合大と単科大が大半だが、学長懇談会の設置を決めた群馬大と埼玉
大に続き、県境を超えた統合を模索する動きも出ている。
報告書には、同省が促している再編・統合を含む改革について、各大学の検
討状況が記されている。
それによると、統合決定済みを含め70近い大学が、統合を視野に何らかの
形で他の大学との協議、意見交換を進めていた。
このうち、弘前、岩手、秋田の北東北3大学は、統合も視野に入れた懇談会
を近く設置予定。静岡大と統合についての懇談会を設置した浜松医大は、愛知
県の豊橋技術科学大との統合も視野に入れている。
現在、各県に必ずある教員養成系学部については、教員就職率の低下で再編
が急務だが、合意に至った組み合わせは出ていない。
その中で東京学芸大は、横浜国立大、山梨大の教員養成学部と統合について
交渉中。大阪教育大は、京都、奈良、兵庫の3教育大と協議する一方で、「大
阪大、大阪外語大との統合も視野」と報告するなど複数の方策を模索している。
いわゆる旧帝大は統合に消極的で、北海道大、東北大は記載なし。東大も
「学内の意見交換」にとどまる。京大は「近隣大から要望があれば検討」との
姿勢。
同省は、各大学の幹部から直接考えを聞き、来年度中にも全体案を策定する。