岡山大教員1400人業績評価します 02年度から新制度 研究、社会貢献など4分野
. [he-forum 3266] 山陽新聞01/24
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『山陽新聞』2002年1月24日付
岡山大教員1400人業績評価します 02年度から新制度
研究、社会貢献など4分野
岡山大(岡山市津島中)は二十三日、教育・研究のレベルアップを目的に、
教員の業績を定期的に評価する「個人評価制度」を新年度から導入することを
決めた。同大によると、国立大では長崎大とともに全国初実施になるという。
同制度は、教授から助手まで全ての専任教員(約千四百人)が対象。学部や
研究所など所属部局ごとに、教育、研究、社会貢献、管理・運営の四領域で実
施。教員が作成する自己評価書に基づき、部局長が総合評価(四段階)と領域
評価(各五段階)を行う。
結果は本人に通知。水準以下の評価(「問題があり改善を要する」「やや問
題があり改善の余地がある」)を受けた教員は部局長の指導・助言を受け、活
動改善計画書を提出する。
新年度は二〇〇〇、〇一年度の二年間を評価期間として試行実施。〇四年度
から本格実施し、教育、社会貢献、管理・運営の三領域は〇一〜〇三年度の三
年間、研究は一九九九〜〇三年度の五年間が評価期間となる。以後三年に一度
実施する。
最高意思決定機関の評議会には河野伊一郎学長や各学部長ら四十人が出席。
評価に関する第七常置委員会(委員長・千葉喬三副学長)がまとめた実施案を
承認した。
レベルアップにつながると確信
河野伊一郎岡山大学長の話 個人評価制度の実施は他大学に先駆けるもので、
全国的に注目され、本学のレベルアップにつながると確信している。
情報公開と意見反映要望 教員有志
岡山大教員有志は二十三日、「個人評価制度」の導入・実施に当たり、河野
伊一郎学長あてに情報公開と各教員の意見反映を求める要望書を提出した。要
望書は「学内議論が尽くされないまま実施が急がれていることに強い懸念を表
明する」などとしている。