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☆県内3大学、教官任期制などで溝 3学長が懇談会 03年10月統合は困難 
. [he-forum 3263] 富山新聞01/23
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『富山新聞』2002年1月23日付

 県内3大学、教官任期制などで溝 3学長が懇談会 03年10月統合は困難

 富大、富山医薬大、高岡短大は二十二日、富山市杉谷の富山医薬大で各学長
に評議員、学部長を加えた拡大懇談会を開き、二〇〇三(平成十五)年度をめ
どに検討を進める三大学の統合再編について話し合った。懇談会は教職員の管
理運営、新大学の理念などを細部にわたって検討、教官の任期制導入などで意
見が食い違い、今月末に行われる文部科学省のヒアリング前を期限としていた
統合の合意書調印は難しい状況となった。

 懇談会は富大が瀧澤弘学長ら十二人、富山医薬大は高久晃学長ら十三人、高
岡短大は蝋山昌一学長ら七人が出席した。議長を務めた富山医薬大の小林正副
学長=写真=によると、同大が十五日の懇談会で提出した合意書案と確認事項
案の任期制導入について富大側は「文系学部の教官は短い任期や論文数の比較
などでの評価が難しい」などの点を指摘した。

 任期制は富山医薬大の薬学部と和漢薬研究所ですでに実施、医学部と富大の
工学部などでも導入を検討している。

 このほか、富大と富山医薬大による独立研究科などの大学院設置に向けたワー
キンググループの作業経過や、外部資金の獲得状況、高岡短大の蝋山学長が提
唱する「富山総合大学(仮称)」の概要などについて報告された。

 小林副学長は「三大学の統合は厳しいと思うが、あくまでも二〇〇三年十月
までに実現したい」と述べ、二月上旬に合意書に調印、〇四年度までに始まる
とされる独立行政法人化の前に統合再編を実現したい方針を示した。三学長は
二十八日に懇談会を開いて三十、三十一日に行われる文科省のヒアリングに向
けて意思の疎通を図る。