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☆「医科大との統合、早急に」−−佐賀大学の上原次期学長が抱負 
. [he-forum 3218] 毎日新聞佐賀版01/17
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『毎日新聞』佐賀版2002年1月17日付

「医科大との統合、早急に」−−佐賀大学の上原次期学長が抱負

 16日の決選投票で次期佐賀大学長に選出された元理工学部長、上原春男教
授(61)が佐賀市の同大で記者会見。教育システム改革や地域に開かれた大
学の推進など抱負を語った。

 2人が立候補した今回の学長選は、助手以上415人が有権者。10日の第
一回投票で白票が多くいずれも過半数に達しなかったため、この日再投票され
た。上原教授は投票総数365票のうち185票を獲得した。

 任期は2月20日から4年間だが、03年10月に佐賀医科大学との統合が
予定されており、その後の新学長については今後両大学が協議する。

 上原教授は「21世紀は生命や環境、遺伝子などに注目が集まる。統合によっ
て面白い研究プロジェクトが出来ると期待しており、統合を早急に進めたい」
と強調。個性的な大学像として、市民との接点の拡大や多様な言語での講義、
インターネットを使い学生が自宅で受けられる授業などのアイデアを披露した。

 少子化への対応や研究水準の向上を目指し、文部科学省は全国的な国立大学
の再編や研究予算の「トップ30」への集中などの方針を打ち出している。

 これに対し、上原教授は「佐賀大の現在の立場は非常に厳しいが、地域の文
化や産業の種となり、佐賀に江戸時代末期の輝きをもう一度取り戻したい」と
説明した。

 また、実績が問われる独立法人化については「全国トップレベルの研究に取
り組んでいるという自信があり、活性化のためのチャンスと受け止めている」
と前向きな見方を示した。【古川修司】