☆再編・統合の「懇談会」設置に合意/北東北国立3大学学長
. [he-forum 3210] 秋田魁新報01/15
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『秋田魁新報』2002年1月15日付
再編・統合の「懇談会」設置に合意/北東北国立3大学学長
秋田、弘前、岩手の国立3大学の学長らは14日、弘前大で会合を開き、既
存の3大学連携推進会議の下に3大学の再編・統合に関して検討する「懇談会」
を設置し、各大学の若手教官を中心に議論していく方向で合意した。2月5日
に盛岡市で開く次回の連携推進会議で承認されれば正式に懇談会を発足、同月
中にも議論をスタートさせる。
弘前大の学長室で開かれた会合には三浦亮(秋田)、吉田豊(弘前)、海妻
矩彦(岩手)の3学長に加え、弘前大の次期学長(2月1日から任期4年)に
決まっている遠藤正彦同大医学部長が出席した。
3学長は会合終了後に記者会見。吉田学長は合意した点について▽懇談会メ
ンバーは各大学の次代を担う教員各3人の計9人とする▽懇談会は必要に応じ
て学長を招き議論するほか、連携推進会議に審議状況を報告する―などと説明
した。
再編・統合に関する議論については昨年12月、岩手大が連携推進会議の下
に若手教官を中心とした専門委員会を設置し、再編・統合の可能性やメリット・
デメリットの検討に入るよう提案。
弘前大が賛同したものの、秋田大は学内議論が未整理だとして態度を保留。
秋田大は年明けの評議会で、議論には前向きな姿勢で臨むことで一致した一方、
検討組織を設置する前に「3学長らの懇談会で議論の在り方を明確にするよう
他の2大学に求める」と意見集約していた。
会見で吉田学長は「懇談会は専門委よりも自由に幅広く意見交換する場」と
の認識を示した。海妻学長は「再編・統合を前提としない。専門委では最初に
統合ありきと誤解される恐れもある」とする一方、「新しい大学の姿に進むか
どうかは、各大学の決意の問題」と述べた。三浦学長は「(再編・統合は)長
期的な問題であり、いずれ議論の主体は若手に移行していく。議論に臨む姿勢
に関して3大学に相違はない」と話した。