☆名古屋工業大、学生派遣し共同研究、企業から開発テーマ募る
. [he-forum 3199] 日本経済新聞12/24 .-
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『日本経済新聞』2001年12月24日付
名古屋工業大、学生派遣し共同研究、企業から開発テーマ募る
名古屋工業大学は来春、企業の新規事業の立ち上げを支援する新しい形態の
インターンシップ制度を導入する。企業から新規事業の開発テーマを募り、そ
の関連分野を専攻する学生を企業に派遣する。学生に企業活動に参加できる場
を設け、研究意欲の向上や起業家精神の育成につなげる。
来年四月、電気情報工学科の大学院に「創造起業演習」という科目を新設す
る。企業は新製品の開発や新事業のマーケティング調査などのテーマを大学に
提示。大学はそのテーマを専門とする学生を選考し、週に一回程度企業に派遣
する。学生は社員と協力して研究開発を進め、大学の担当教官も指導にあたる。
愛知県を中心に、約30社に協力を要請、開発テーマの募集を始めた。インター
ンシップの期間は半年で、学生は終了時に業務報告書を企業に提出する。大学
は業務報告書に対する企業の評価を参考に学生の成績をつけ、2単位を認定す
る。初回の対象学生は5―6人の予定だが、将来は数十人規模に拡大する計画。
インターンシップ活動の研究開発で特許などの知的財産権を取得した場合、
権利は企業と学生が共同で保有する。成長性の高いビジネスモデルを開発した
場合は、大学から企業にベンチャー企業の設立や出資を働きかける。