☆人気教員に“ボーナス” 学生アンケート 7人に100万円ずつ
.[he-forum 3191] 北海道新聞01/10
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『北海道新聞』2002年1月10日付
人気教員に“ボーナス” 学生アンケート 7人に100万円ずつ
【北見】北見工大(厚谷郁夫学長)は本年度、授業に対して学生から高い評
価を得た教官を表彰し、それぞれに百万円を授与する「教育優秀者賞」を創設
した。教官の学生教育に対する熱意の向上を促すのが狙いで、学生に対するア
ンケート結果に基づき、第一回の受賞者として六つの専門学科と、各学科横断
の共通講座から、教授四人、助教授三人を選んだ。
厚谷学長が昨年八月の北見工大運営会議で提案し、執行部で創設を決めた。
教官百十九人から希望を募り、約九割が学生の評価を望んだが、一割は「学生
に授業の評価をされたくない」などの理由で希望しなかった。これらの教官は
アンケート対象から外された。
一九九八年度から実施している、授業に関するアンケートを活用。約二千百
人の学生に、前期の授業については昨年九月、後期の授業については同十二月
に「教官は学生の質問に的確に答えたか」「教官の意欲と熱意が感じられたか」
「学生の反応や理解に応じた進み方だったか」など九項目を尋ね、一項目五点
満点で採点してもらった。
アンケート期間中に海外出張などで不在だった教官は対象外としたため、最
終的に八十九人の教官の中から上位七人を選んだ。
百万円は今月末に受賞者に授与し、国際会議などの出席費用、文献や研究に
使う備品の購入などに役立て、研さんを積み、今後の教育に生かしてもらう。
総額七百万円は「他の国立大の同様の制度と比べ、かなり大きい額」(教務課)
という。
厚谷学長は「大学教官は役割は研究と教育。研究は学会での評価など基準が
明確だが、教育では教官の授業への努力を評価する尺度があいまいだ」と指摘
し、「この制度を活用することで、教育の質向上を図り、優秀な学生を育てた
い」と話している。