☆「懇談会で論議開始を」/秋田大が回答保留、北東北の再編・統合
.[he-forum 3190] 秋田魁新報01/10
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『秋田魁新報』2002年1月10日付
「懇談会で論議開始を」/秋田大が回答保留、北東北の再編・統合
秋田大(三浦亮学長)は9日、各学部長ら18人で構成する評議会を開き、
北東北国立3大学の再編・統合に関する専門委員会設置を求めた岩手大の提案
について協議した。その結果、提案に対しては回答を保留し、3学長がフラン
クに再編・統合に関して話し合う「懇談会」で議論をスタートさせるよう岩手、
弘前両大に呼び掛けることを決めた。
評議会後、三浦学長は「再編・統合を議論する場が必要ということでは全員
一致した。将来の委員会設置を念頭に置いている」と議論に前向きの姿勢を強
調した。
その上で、三浦学長は▽岩手大の提案では若手教官を中心にした議論を想定
しているが、いきなり若手教官に再編・統合を議論させるのは困難▽(最終的
には)専門委員会より重みのある組織で議論する必要があるのでないか―など
と評議会で出された意見を挙げ、「何をどう議論するか、懇談会という場でま
ず明確にしたほうがスムーズに議論が進む可能性がある」と話した。
再編・統合に関する懇談会のメンバーや開催回数など具体的な内容はまだ想
定していないものの、三浦学長は「懇談会の議論を学内にフィードバックさせ
ながら、より本格的な組織への移行を検討する」と説明。「両大学の理解が得
られれば、できるだけ早く議論をスタートさせたい」として、きょう10日に
も両学長に連絡して考え方を説明する。
岩手大の正式提案は昨年12月21日。3学長らが出席して秋田市で開かれ
た北東北国立3大学連携推進会議で「(再編・統合の)可能性、メリット、デ
メリットなどを検討する」専門委員会を同会議の下部組織として設置するよう
求めた。
この時点で秋田大は、文部科学省の懇談会が最終報告(昨年11月)で示し
た教員養成系大学・学部の再編・統合との整合性などについて、学内議論の整
理がついていないとして態度を保留。弘前大は、提案に同意する姿勢を示した。